芝浦ユザワ邸 Shibaura Yuzawa House


 

1981年に建てられたマンションのリノベーション。採光条件や専有面積の不足といった都心のマンション共通の問題と、バーベキューや鉄板焼を備えた大きなキッチン空間をつくるといった固有の問題に対し、「うらおもて」から使える場所を連ねた空間を、外光の増幅や芝浦の街とのつながりを意識した素材を用いて形づくって回答した。施主、工務店、設計者の協力によって要望の予算に納めている。

空調換気計画:Lapin建築設備工房 施工:マゴメ工務店 撮影:多田ユウコ

芝浦うらおもて

近接しているキッチンとライブラリー キッチンのタイルはマンション外壁のタイルと同じものである

両面から使えるライブラリー 側板が有孔合板と黒板仕上となっている

ベランダは室内の延長として使いやすいように、高さと素材を揃えている カウンターには鉄板、グリル、ガスコンロ、IHが並ぶ

建具を閉めた状態 有孔板を用いて光と空気を仄かに通わせる

建具を開けた状態 様々な居場所が姿を現す ソファの背もたれはカウンターのベンチになっている

上:子供の寝室/下:DEN

キッチンカウンターの天板は3.2mm厚の耐候性鋼板。畳2枚分の広さだが圧迫感は無く、部屋の真ん中に浮遊している。